ポイント還元率最高峰アプラスのアクシスカードプラス|年会費無料で2%でも注目されない理由

f:id:airtact:20190520204948p:plain

アプラスアクシスカードプラス

アプラスアクシスカードプラス

アプラスアクシスカードプラスは2016年6月に誕生したカードです。

ポイント還元率が最大2%であり、その利用もJALマイルやANAマイルを始め、他のポイントに交換できる使い勝手の良さがあります。

 

しかし、クレジットカード通の間でもそれほど人気が高いわけではないのも事実です。その理由はなぜなのでしょうか。

 

アプラスアクシスカードプラスの特長と、その活用法について紹介します。

 

アプラスアクシスカードプラスのスペック紹介

【発行会社】株式会社アプラス

【国際ブランド】VISA、JCB

【年会費】初年度無料、2年目からは2000円(税別)だが、前年度のカード利用額が50万円以上あると無料になる。

【ポイント還元率】原則1%だが、前年4月~3月の振替額によって最大2%まで上がる。

【入会資格】20歳以上

【支払い方法】原則リボ払い(金利:18%~)、回数指定指定分割払い、ボーナス1回払い可。

リボ払いは、初回支払い時にはリボ手数料不要のため、毎月の支払額をカード利用限度額に設定することにより、リボ手数料不要の実質1回払いで使うことが可能。

 

ポイント還元率の説明

アプラスアクシスカードプラスのポイント還元率は、カードのステージによって還元率が変わりる。そのステージは前年4月から3月に振替した金額によって4つに分かる。

 

  1. ブロンズステージ(50万円未満)・・・1.0%
  2. シルバーステージ(50万円以上)・・・1.2%
  3. ゴールドステージ(100万円以上)・・・1.5%
  4. プラチナステージ(200万円以上)・・・2.0%

 

最大の魅力である還元率2%とするためには、前年4月から3月に200万円以上のカード決済額を支払わなければならない。毎月原則5日締め、27日払であるため、実際には前年3月6日から3月5日までのショッピング額が200万円以上必要になる。(カードの明細が遅れてあがる場合もあるため注意が必要。)

 

ポイントの特徴

【原則1,000円ごとに2P】

カード入会時の還元率は1%であり、1,000円の決済毎に2P貯まる。1Pあたり5円相当の価値を持つので、10円分のポイントということになる。4月以降はステージによって、1,000円ごとに2P~4P貯まるが、ポイントの実質的な価値は10円~20円と言える。

 

【他のポイントへの交換が可能】

アプラスアクシスカードプラスのポイントは、「とっておきプレゼント」という名称で、指定の賞品との交換ができるだけでなく、JALマイル、ANAマイル、dポイント、auポイント、アマゾンギフト券だけでなく、PeXやちょびリッチなどのポイントにも交換可能であり、使い勝手は良い。

 

具体的な交換先は以下の通り。

  • dポイント
  • auポイント
  • JALマイル
  • ANAマイル
  • ネットマイル
  • ちょびリッチ
  • PeX
  • カエトク

 

どのポイントに交換しても基本的に1ポイント≒5円のレートでの等価交換であるがネットマイルだけは1ポイントあたりの価値が2.5円と半減してしまう。

 

なぜ、ポイント価値が半減する交換先があるのかは不明だが、ネットマイルについて調べてみると、アプラスとっておきプレゼントだけではなく、他のポイントからの交換でも価値を下げるレートで設定されているものもある。他ポイントから大量にネットポイントに交換されると困る事情があると勘繰りたくなる。逆に言えば、ネットマイルはレート半減で交換しても他ポイントにないメリットを受けれる可能性があるということかもしれない。

 

ポイント価値を半減させることを目的とする単なるトラップであるという可能性もあるが、まともな企業ならば、そんなことをすれば悪評が立つだけ。等価交換できない事情があると考えた方がしっくりくる。ならば、その理由は!?と追及したくもなるが、その話は別の機会に。 

 

もうひとつ、JALマイルやANAマイルへの交換も注目である。マイルについては使い道によって利用価値が大きく変わるため、一概に換算レートを示すことができないが、1マイルあたり1.5円~2円程度と考えれば、アプラスとっておきプレゼント1ポイントは、4.5円~6円になると考えることができる。

 

【有効期限】

有効期限は、年間100ポイント以上の獲得、または商品交換後のポイントが100ポイント以上あれば1年間延長する。しかし、延長の事由に該当押しなければ1年間で失効する。有効期限1年間というのは非常に短く、ポイントを与えても、消滅させる意図をアプラスから感じさせるレベルの基準である。せっかくポイントを貯めても使う前に消滅しては、ポイントを貯める行為自体が全く意味のない行為になってしまう。アプラスアクシスカードプラスを使い続けるなら、ポイント有効期限の管理は必須である。

 

 

 アプラスアクシスカードプラスを使うなら

 アプラスアクシスカードの魅力はなんといっても、一定の条件下であれば、どんな買い物をしても、2%のポイント還元を受けられる還元率の高さである。しかし、2018年5月までのLINE Payカードと違い、還元率2%を実現するためのハードルは高い。また、カード発行後しばらくの間はポイント還元率1%と平凡であることを忘れてはならない。

 

初年度(カード発行後、最初の3月まで)は還元率1%

ポイント還元率最大2%といっても、その条件は先述した通り、前年4月から3月までに支払いした金額によって決まる。それまでの間の還元率は1%と固定である。

 

例えば、2018年5月にカードを新規発行したとすると、2018年5月から2019年2月(細かく言えば3月5日)までのカード利用額が、2018年6月~2019年3月までに支払いした金額として算定される。

 

ポイント還元率2%としてカードを使用することができるのは、2019年3月6日からと言える。それまでの1年近い期間は、言うならば見習い、修行中期間と考えることができる。カード発行が2019年1月であれば、修行期間は約2カ月となるが、逆に言えば、たった2カ月間でカード決済額200万円以上を達成しなければポイント還元率2%のチャンスは1年先送りになることに注意が必要である。

 

アプラスアクシスカードプラスをポイント還元率2%として利用できる人は、年間200万円以上のカード決済が可能な人であることを認識しなければならない。

 

2年目からは年会費2,000円(税別)

更に、初年度は無料である年会費も2年目からは2,000円(税別)とコストが必要になることも注意が必要である。

 

ただ、これには救済措置があり、年間50万円以上のカード決済で無料になるというサービスがある。

 

50万円の算定期間は、上記ポイント還元率の金額算定の期間とは異なり、カード発行日の翌月から1年間の支払額である。2018年5月に新規発行したならば、2018年6月~2019年5月に支払いすべき金額ということになる。

 

アプラスアクシスカードプラス使うなら年間50万円以上の決済がマスト

ポイント還元率と年会費、2つの条件を考慮すると、アプラスアクシスカードプラスは、年間50万円以上のカード決済額があれば、ポイント還元率1.2%以上の年会費実質無料カードとして利用することができる。

 

例え、ポイント還元率2%の権利を得られなくれも、ポイント還元率1.2%で手を打つことができるなら、アプラスアクシスカードプラスを選ぶ価値はあるだろう。

 

しかし、それでも、カード発行後最初の3月5日まではポイント還元率1%のカードとしてしか利用ができない。アプラスアクシスカードプラスがイマイチ人気カードのラインアップにあがらない理由である。

 

【裏技】アプラスアクシスカードプラスでの利用額を上げる方法

以上のとおり、アプラスアクシスプラスカードプラスは、年間の利用額が50万円以上であれば、ポイント還元率も1.2%以上をマークするし、年会費も実質無料で使い勝手の良いカードであると言える。

 

もし、年間利用額が200万円以上であれば、どんな買い物でも還元率2%の最強カードになります。

 

しかし、年間利用額200万円以上というのは、普通の生活をしている人にとってはハードルが高い。全ての支払いをカード払いにしても、月15万円程度という方は多いのではないだろうか。

 

しかし、アプラスアクシスプラスカードプラスには、決済額を増やす裏技があります。それが、電子マネーへのチャージです。

 

アプラスアクシスカードプラスでチャージできる電子マネーは、楽天Edynanacoモバイルsuica,スマートICOCAと4種類あるが、いずれも、ポイント加算の対象にはならないが、年会費無料の判定や、ポイント還元率を決める利用額の算定対象にはなるのである。

 

仮に年間利用額が48万円だった場合は、迷わず2万円の電子マネーチャージをしよう。他のカードでのチャージなら、あるいは1%のポイント還元があるかもしれない。しかし、2万円の1%なんて所詮200円相当のポイントである。

 

しかし、2万円の電子マネーチャージで、アプラスアクシスカードプラスの年間利用額50万円を達成すれば、翌年度の2,000円(税別)の年会費が無料になる。そのことを考慮すれば、2万円の電子マネーで2,000円節約できると言っても過言ではあるまい。

 

同様に年間の利用額が195万円だった場合、5万円の電子マネーチャージはいくらくらいの価値を生むのか計算してみよう。

 

年間利用額195万円の場合

195万円×1.5%≒29,250円分のポイント還元

 

年間利用額200万円(内5万円は電子マネーチャージ)の場合

195万円×2.0%≒39,000円のポイント還元

 

その差、なんと9,750円である。

 

言ってみれば、5万円の電子マネーチャージで9,750円得をするということになるのである。

 

毎年、195万円のショッピング利用&5万円の電子マネーチャージなんてことはありえないのだろうが、ひとつのテクニックとして、電子マネーチャージで利用額を上げる方法は学んでおいて損はない。

 

まとめ

アプラスアクシスカードプラスが年会費無料、ポイント還元率2%でも、あまり注目されない理由は、年間決済額による条件が厳しいからである。そして、カードの年間利用額が200万円を超える世帯は、クレジットカードをポイント還元率とは違う視点でカードを選ぶことが多いからである。

 

ポイント高還元を売り出し文句にするならば、そのターゲット層を見誤っていることがアプラスアクシスカードプラスが注目されない理由と言えるだろう。