山陰信販SCカード|誕生月のお買い物最大5%OFFのお得カード
還元率にこだわるカードで紹介したいカードがある。山陰信販が発行しているSCカードだ。マイナーなカードの部類になるであろうが、誕生月のカード利用額が最大5%OFFになる魅力的なカードである。メインで使うのはもちろんだが電子マネー専用のサブカードとして利用しても十分メリットを感じられる。還元率にこだわる方にお勧めできる一枚である。
SCカードVSA/JCBの詳細
誕生月のお買い物は最大5%OFFの魅力
SCカード最大の魅力は誕生月の請求額割引である。ポイント還元とは違い、請求額が、誕生月前の12か月間の明細に上がった利用額によって割引率が決定し、誕生月の利用額については、下記割引率に応じた金額が請求される。
割引率決定表
ご利用累計金額 | 10万円未満 | 10万円以上 30万円未満 |
30万円以上 |
---|---|---|---|
誕生月割引率 | 1% | 3% | 5% |
例えば7月生まれの人であれば、前年6月から5月に利用したカードの決済額が原則前年7月分から6月分利用明細(請求)されます。その合計額から前年7月利用分を引いた額で、当年7月の割引率(1%オフor3%オフor5%オフ)が決まるのである。カードの明細は一般的に前月分利用額があがるが中には遅れるものもある(5月に利用したのに7月の明細に上がる場合がある)ので注意が必要である。
具体的には過去一年間(前年6月~5月)の利用額合計から前年誕生月の利用額を引いた額が30万円であり、7月の利用額が50万円であれば、7月分の請求額は47万5千円ということになる。実にあ2万5千円の割引を受けることができる。
上記のケースにおける年間の請求額は、カード利用額80万円に対し、77万5千円ということになるため、年間ベースの割引率は3.125%となる。
更にSCカードは割引だけでなく、ポイント還元もあるから驚きである。
ポイント還元率は0.5%・リボ払いなら1%
ポイント還元は毎月のカード請求額累計について、1000円につき1Pであり、還元率は0.5%となる。リボ払いなら1%とサービスがあるが、利息を負担してまで狙うべきものではない。
ポイントの名称は「わくわくポイント」と呼ぶがセディナカードのわくわくポイントとは相違する。
ある程度まとめてギフトカード、Quoカード、商品券等に交換することもできるが、わくわくポイントから以下のポイントに交換することも可能。
- dポイント
- au Walletポイント
- JALマイル
- 楽天スーパーポイント
- nanacoポイント
先の例(誕生月前11か月で30万円利用、誕生月に50万円利用)で計算すると、
- 年間カード利用額 80万円
- 誕生月割引額 2万5千円
- 獲得ポイント 4千円相当
であり、割引率とポイント還元合わせて還元率3.625%のカードとなる。
なお、ポイントの有効期限は獲得してから2年間である。2020年10月に獲得したポイントは2022年9月に失効する仕様である。
山陰信販Club Off(クラブオフ)無料利用
山陰信販Club Off(クラブオフ)の普通会員に無料入会できる。
VIP会員は月額500円(税別)。
はじめてVIP会員になるときは2つの特典がある。
特典1 クラブオフガイドブック無料進呈
特典2 宿泊補助券1000円分進呈
ほとんどのホテルでVIP会員の方が宿泊料金を優遇している。そのうえで1000円の補助券のプレゼントを受けられるので、宿泊利用するときは1月だけVIP会員になるという乞食技が使える。
3つの安心(各種保険)
- カード盗難紛失保障サービス
- 海外旅行保険サービス(都度申込)
- 国内旅行傷害保険サービス(利用付帯)
このクラスのカードの中では保険は充実している。
盗難紛失保障サービスは届けた日の90日前からの不正使用された損害金を全額補償してくれる。海外旅行保険も出発の3週間前までに専用申込書での手続きが必要だが、旅行代金をカード払いしなくても対象になる。国内旅行はさすがに利用付帯である。
その他のスペック
- 年会費 950円(税別)、初年度年会費は料
- ECTカード発行(年会費無料)
- 家族カードなし
- 利用可能電子マネーなど:Visaタッチ、楽天Edy、モバイルsuica、スマートICOCA、nanaco(2020年3月11日までにクレジットカード登録のもの) *1(ただし、電子マネーチャージ及びプレイペイドカードチャージはポイント還元の対象外)
SCカードのお得な利用法
いわゆる普段使いでカードで得をしたい方であれば誰にでもおすすめできるカードであるが、誕生月の特典が大きいため工夫のしがいもある。
2020年5月現在、電子マネー・プレイペイドカードへのチャージは、ポイント付与対象外ではあるが、誕生月の割引特典の対象にはなるため、誕生月に全力でチャージするのも一つの方法である。ただし、繰上返済分については割引対象外になる。
与信審査が厳しいため、多くの方は利用限度額が60万円程度が限度になるのではないか。いささか乱暴ではあるが、限度額に応じて以下のような使い方も理論上可能である。
限度額30万円の場合
誕生月前11か月で10万円利用。誕生月に30万円プリペイドカードチャージ。
割引率 9,000/400,000≒2.25%
限度額60万円の場合
誕生月前11か月で30万円利用。誕生月に60万円プリペイドカードチャージ。
割引率 30000/900000≒3%
カードの利用状況によっては利用停止、更新不可になることもあるため、ほどほどにつつかう方が好ましい。
固定資産税(2期~4期)の支払い用にする私の利用法
現在私はSCカードを電気料金の支払先として登録している。年間の利用額は15万円のため、誕生月には3%の割引を受けることが可能である。
従前より電子マネーnanacoのチャージ用として利用していたため、7月の誕生月にはnanacoに20万円チャージして、固定資産税(2期~4期)の支払いをセブンイレブンで行っている。*2
年間利用額が35万円とすると、還元されるポイントは電気料金15万円分に対して750円分。割引額は、電子マネー20万円分に対して6000円。年会費1045円(税込)を考慮すると、
(750+6000-1045)/350000≒1.63% により、
還元率は、1.63%となる。
実質の還元率を上げるには、7月の誕生月はnanaco以外にもプリペイドカードチャージにでも利用することを検討しなければならないかもしれない。nanacoは一か月あたりのチャージ上限額が20万円までしかできないのは玉にキズである。
仮に誕生月の利用をnanaco20万円+プリペイドカード30万円として、その他の利用を電気料金15万円とするならば、年間利用額65万円に対する還元率は、年会費を考慮しても、
(750+15000-1045)/650000≒2.23% により
還元率は、2.23%となる。
カードの年会費を考慮しての額であり、普段使いであれば、ポイント還元率最高峰のカードの一つといえるであろう。
まとめ
山陰信販SCカードは、誕生月に最高5%のオフの特典を受けられるお得なカード。電子マネー、プリペイドカードへのチャージはポイント還元の対象外ではあるが、誕生月の割引の対象になるため、誕生月に全力チャージするという裏ワザも一つの利用法かもしれない。*3